株式会社ノイズ

SEO:検索エンジン最適化

SEOとは、「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略語です。

GoogleやYahoo!などの検索結果で、上位に表示させてより多くのアクセスを得るための施策のことを言います。

SEOとは

SEO対策 | Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)

Googleなどの検索エンジンで検索すると、その検索キーワードにマッチしたサイトが検索結果に表示されます。

しかし、キーワードを検索したユーザーがこれらのページすべてにアクセスする事はありません。

多くの場合は1ページ目、それも3位以内に表示されているサイトを見て満足するか、違うキーワードで再検索を行うため、実際にアクセスされるページはほんの一握りといえます。

より多くのユーザーに訪問してもらうには、検索結果で上位表示される(検索順位を上げる)必要があります。

検索上位に表示させるには、検索エンジンに対してサイトの情報を正しく伝えなくてはいけません(最適化)。

検索エンジンに対する最適化のことをSEOといい、そのためにおこなう施策をSEO対策といいます。

SEO対策の重要性

見込み客であるユーザーがサイトへ訪れる方法として、最も多いのはGoogleなどの検索エンジンからの流入です。

何かしらのキーワードを検索して、その検索結果からサイトへアクセスします。

そのため、検索結果のどこに表示されているかもわからないサイトより、1ページ目(特に上位)に表示されているサイトの方がユーザーの目に留まりやすくなります。

もちろん、検索結果にヒットしないサイトは論外です。

検索結果の1位と10位のサイトでは、クリック率が約13倍になるという実証結果もあります。

検索上位に表示されることでサイトへの流入は格段に伸びるため、より多くのユーザーからサイトへのアクセスを集めたい場合は、SEO対策は必須とも言えます。

Googleの検索結果におけるクリック率に関する詳細な調査レポート(seo対策)

SEMやMEOとの違いは?

SEOについて学んでいると、一緒に出てくる単語に「SEM」や「MEO」という言葉があります。

とても似ている言葉なので混同されやすいのですが、どれも異なるものですのでその違いを覚えておきましょう。

 

まず、SEMについてご説明します。

SEMは「Search Engine Marketing(検索エンジンマーケティング)」の略語です。

SEO検索エンジン「最適化」ですが、SEMは検索エンジンを使った「マーケティング手法」全般を指します。

検索結果ページには、SEOで上位表示を狙う「自然検索枠」の他に、クリック単価制の広告費をかけて配信されるリスティング広告用の「広告枠」も存在します。

自然検索とリスティング広告

リスティング広告は、クリック毎に費用がかかり月々のコストが高くなる傾向にあるので、狙ったキーワードで検索上位に表示されるようになってしまえば、リスティング広告よりSEO対策の方が費用対効果が良くなります。

SEO対策やリスティング広告はどちらも「検索エンジンを使ったweb集客方法」ですので、これらのマーケティング手法を総称したものをSEMというのです。

 

次に、MEOについてご説明します。

MEOは「Map Engine Optimization(地図エンジン最適化)」の略語です。

SEO検索エンジンの最適化ですが、MEOはマップエンジン(地図)の最適化のことを言います。

Map Engine Optimization(地図エンジン最適化)博多ランチの検索結果

Googleマップでは、Googleマイビジネスに登録されている店舗・企業情報(営業時間・場所・カテゴリ・口コミ評価など)をもとに、検索キーワードとの「関連性」「距離」「知名度」から評価された順に表示されます。

このマップエンジンで上位表示を狙うための施策のことをMEOといいます。

検索エンジンと同様にマップエンジンでも上位に表示されている方がアクセスが多くなるため、Googleマイビジネスの情報もこまめに更新して最新の情報に保っておくなど、MEO対策をおこなうことが重要です。

 

どちらもweb集客方法の1つであり響きも似ているため、間違えやすいところですが、それぞれの違いをしっかりと覚えておきましょう。

SEO対策を実施後のアクセス数の推移

SEO対策を実施後のアクセス数の推移

これは当事務所にご依頼いただいているあるサイトのセッション数の推移です。

はじめの頃は流入もほとんどありませんが、SEO対策を実施したことによって次第に流入が増えていき、それに伴いセッション数も増加していることが分かります。

SEO対策は早くても半年と言われているように、時間がかかってしまうことが欠点ではありますが、コツコツと積み重ねていくことでしっかりと結果に繋がります。

日本におけるSEOはGoogle対策が9割

サーチエンジンシェア調べ 2016年7月時点
第1位 第2位 第3位 第4位 第5位
Yahoo Google docomo bing NAVER
67.75% 23.09% 4.15% 3.63% 1.15%

これは日本での検索エンジンのシェアです。

パっと見では一番多いシェアはYahooの67.75%ですが、なぜ25%にも満たないGoogle対策と言われるのでしょうか。

YahooとGoogleでは検索結果に表示される項目も異なるため、まったく別のシステムのように見えますが、実は2011年からYahooはGoogleの検索エンジンを使っているため、順位決定のアルゴリズムはYahooもGoogleと同じなのです。

そのため、Google対策をしていればYahooにも対策できていることになり、合算すると9割以上の検索エンジンに最適化できるのです。

検索順位決定のプロセス

検索エンジンは常にウェブ上のさまざまな情報を収集しています。

それらの情報の中からユーザーの検索意図にあったコンテンツを表示させるように、独自のルールに従って検索順位が決められています。

検索順位は200を超える独自ルール(検索アルゴリズム)によって決められていると言われています。

「ユーザーのためになる良質なコンテンツを上位表示する」というGoogleの方針のもと、アルゴリズムの詳細については非公開とされています。

検索順位の不正操作を防ぐために、順位決定の判断基準等はGoogleの「方針」が示されているだけで、具体的な数値などは公開されていません。

しかし、それでもアルゴリズムの穴をかいくぐって検索順位の上昇を狙う「スパム業者」による「自作自演の被リンク」や「隠しテキスト」での「キーワードの詰め込み」などの不正行為に対応するため、順位を決定する検索アルゴリズムの判断基準は日々、研究開発が続けられています。

年々、検索アルゴリズムは更新されていくため、過去の情報の中には既にSEO施策として推奨されないばかりか、ブラックハットSEOと呼ばれるスパム的な施策になっているものもあるので気を付けなければいけません。

Googleの方針

Googleは「ユーザーファースト」を掲げています。

Google が掲げる 10 の事実

  1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
  2. 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
  3. 遅いより速いほうがいい。
  4. ウェブ上の民主主義は機能します。
  5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
  6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
  7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
  8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
  9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
  10. 「すばらしい」では足りない。

引用元:Google が掲げる 10 の事実

ユーザーファーストについては一番に示されています。

他にも、ページの表示速度の遅いサイトには「slow」マークを付けたり(3番目)、「スマホ対応」ができていないサイトの評価を下げたり(5番目)と、スパム行為に対するペナルティを与えたり(6番目)と、この理念が検索アルゴリズムにも適応されていることが分かります。

SEOの正しい考え方

検索意図(ニーズ)を考えたコンテンツ作成

何かしらのキーワードでSEOを行うときに大切なのは、検索キーワードに隠れたユーザーの検索意図(ニーズ)を理解することです。

対策キーワードで検索上位表示を狙うには、検索ユーザーが「どういう状態なのか」「どんな情報を求めているのか」「どうなれたら満足してくれるのか」という事を考える必要があります。

Googleはユーザーファーストを掲げているのです。

何を知りたくてそのキーワードで検索しているのか、検索キーワードに隠れた意図(ニーズ)を読み取り、それに応えられるコンテンツを作ることが上位表示への近道です。

中には検索意図を読み取るのが難しいという方もたくさんいます。

そのような時は「Yahoo知恵袋」や「教えて!goo」などのQAサイトやTwitterなどのSNSを使うのも良いでしょう。

他にも、実際にそのキーワードで検索したときに上位表示されているサイトを紐解いてみるのも効果的です。

狙いたいキーワードで上位表示されているサイトは、いわば模範解答のようなものです。

検索結果に表示されるページにはどんなコンテンツがあるのか、それらのページに勝つためにはどんなコンテンツが必要なのか、を学ぶことで検索意図を満たした良質なコンテンツに近づけるのです。

ただし、「パクリ厳禁」ですので、ここは厳重に注意しましょう。

コンテンツをそのままコピーしたり、文字の入れ替えや単語の言い換えなど単純な変更だけでは「コピーコンテンツ」としてスパム判定を受けるだけでなく、著作権侵害などに問われる可能性もあります。

内部対策はとっても重要

検索エンジンは、クローラーというロボットを走らせてウェブ上のあらゆる情報を収集しています。

そして、検索アルゴリズムをもとに収集した情報に評価を付けて、検索結果に表示する順位を決定しています。

このクローラーは視覚情報としてページを収集しているのではなく、HTMLなどのソースコードから情報を収集しています。

近年のGoogleはとても高性能なので、HTMLタグによる意味付けがされていないテキストからでも情報を理解できるとも言われていますが、見た目だけでHTMLタグを使ってしまうとページの情報を正確に収集できなくなってしまい、無駄に評価を下げてしまうことになります。

Googleに正しくページの情報を評価してもらうためにも、内部対策はしっかりと行うことが重要です。

外部対策は今でも重要

「外部対策(被リンク)= ブラックハット(スパム行為)」という事をよく耳にしますが、結論から言うと、現在でも外部対策(被リンク)は重要です。

これは、Googleの理念の「4.ウェブ上の民主主義は機能します。」からもわかるように、多くのリンクが集まるページは他のサイトから最高の情報源として評価されたページであるとGoogleが考えているからです。

Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。 ~中略~ ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。この手法なら、新しいサイトが増えるたびに情報源と投票数が増えるため、ウェブが拡大するにつれて効果も高まります。

引用元:Google が掲げる 10 の事実

しかしながら、過去にスパムリンクによる不正が多かったこともあり、これに対するペナルティが強化されているのも事実です。

単に被リンクの数が多ければいいというわけではなく、価値のあるコンテンツとして評価され支持を得たリンクでなくてはいけません。

そのためにも、自作自演のリンクを増やすのではなく、ユーザーの検索意図を満たし、誰かに紹介したくなる良質なコンテンツを作ることが、被リンクを集めるためにも、検索上位を勝ち取るためにも一番の近道となるのです。